• テキストサイズ

虹と花とキミ達と 1 《気象系》

第55章 虹の上から 見る


相葉視点

(魂のつながりか…)
大ちゃんと翔ちゃん 潤ちゃんをゆっくり見る。


N「あの二人ってさ 自分たちより上位からの命令ぃ?
  いや… 違うなぁ…
  ススメみたいなモノがないと、この先 動けない
  だから 俺たちだけでも『先に進めてもいい』って意思表示してあげないと ねぇ」

俺の肩に頭グイグイ押しながら優しい目で左側の二人を見ている。


(カズは大ちゃん達の事いってるんのか…)

「でもさ…」

(翔ちゃんはさ…いろいろあるし…

 でも、潤ちゃんも…その方が嬉しいのかな?
 ずっと翔ちゃんと一緒にいられるし…

 でも…そんな事 許してもらえるのかな?

 俺も ついて いけるかな?


 じゃないね? 俺が決めることだ…

 うん

 頭の中いっぱいっぱいで、目がまわりそう!)


N「マー君は先に進みたくないの?」
 泣きそうな声で言うカズ。

(泣かないでよ!俺はね)
「先に進みたいっていうより」(なんていうか)

今にも泣きそうなカズに自分の気持ちを伝えようとするけど、うまくいかない。

「この幸せが続くなら、続けたいね」(っておもって)


S「あ!!」
 いきなり翔ちゃんが大きな声を上げた。


「え!なに!」
ビックリして翔ちゃんの方を向く。

N「なに!」
 カズも同じように叫ぶ。


O「翔くん!下みちゃダメ!」
 慌てた声の大ちゃんが翔ちゃんの顔に手を持っている。

 翔ちゃんの背中側に揺らぎが一瞬見えたと、同時に翔ちゃんの顔に『痛い』が見えた。

(無理に力入れちゃだめだよ…)


S「下 見て、俺らがいる」
 翔ちゃんが平気を装っている。


{どうなされました?}
いつの間にか先導していた小人が俺たちに声をかけてきた。

O「ごめん!」
 大ちゃんが大きな声をだす。

O「下に自分たち見つけちゃって、足が止まったの!すぐ出発するから!!」
 小人に向かって返事をする大ちゃん。


{側に下りますか?}
小人が下界に広がる 赤い大地を指さす。

「行けるの?」

{はい。ですが、コチラと時間軸が異なりますゆえ、声掛けはお止めください}
小人がニコッと笑った。


(行きたい!!
 どうやって“花”貰ったか 確認したい!!)
/ 693ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp