第48章 ちょっとオアソビ♪
二宮視点
潤くんに張り合ってマー君の腕にすり寄る。
(ちょっとなら…ここなら…甘えてもいいよね)
マー君の二の腕に額を擦り付ける。
(マー君…温かいなぁ 生きてるね…)
「結婚か…」
ちらっと左側の二人を見る。
「できたら…したいよなぁ…」
(日本じゃ…無理だし…仕事もあるし、イメージだって…)
A「え!」
息を飲み込むような声を上げるマー君。
(どうした!)
変な声を出したマー君の顔を確認する。
目を見開いて、口をパクパクさせながら俺を見るマー君。
(え!なに?声が出ないのか!!)
両手を繋いでいるから、急な発熱や脈動の変化はチクイチわかるはずなのに、わからなかった。
歩く足は止まりそうになる。
M「結婚かぁ そうだな!そろそろ、ちゃんと腹くくらないとなぁ!」
キリッとした男前松潤が俺の肩を後ろ歩きしながらポンポンと叩く。
(は?結婚?あ…違う…今の言葉は…)
自分の発した言葉の意味が、違う意味に取られたと判断した。
翔さんから手を握られた。
(えーなんか違う方向に向かってる…)
マー君が何度も俺と潤くんを交互に見る。
(あ…オアソビ…中だった…えっと…)
「そうねぇ“和子”も三十過ぎたし…結婚したいなぁ」
ブリっこ“和子”でマー君を見上げる。
A「え?」
びっくりした顔のマー君。
(ん…なんだよ その顔…)
「お前はしたくないのか?」
無性に腹が立ってマー君に詰め寄った。
A「けっ結婚?えーっと…その…」
困惑の顔と声のマー君。
潤くんが唇を震わせながら、必死に笑いを堪えている。
(なに笑うんだよ。付き合えよ!)
潤くんを睨むと、潤くんのニヤリとわらってマー君の顎をクイッと持った。
M「マーは俺のワイフになりたくないのか?」
Sキャラの様な目でマー君を見る潤くん。
「潤くんとじゃなくて“和子”とバージンロード歩いてくれるよね?」
“和子”キャラ全開で拗ねてみた。
A「か!」
大きな声を上げるマー君。
(『か』ってなんだよ!)
「イヤなの?」
ジーッとマー君を見つめる。
A「そ!そんな… …」
ものすごく困った顔のマー君。