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虹と花とキミ達と 1 《気象系》

第42章 秘密の中庭 相葉と二宮 櫻井


二宮視点

「今日はね。(頼まれてますから)三人で一緒に飲みましょ♡」
翔さんの手を握る。

(体温よし 脈も正常 オーラも落ち着きましたね)

A「三人なの?五人で飲もぉよぉ」
 マー君が意味ありげな声で言う。

(五人になったら、猴が大野さんと話せないでしょ?

 ぜったい 翔さんにしか意識が行かなくなるんだから…)

「いいじゃないか。(三人で飲んでても)
どうせ、翔さんは潤くんに取られるんだから」
(いつもみたいに二人で飲もうよ)
翔さんの手は放すことなく、マー君を見上げる。


A「おれは、大ちゃんと飲みたいの!!」
 ちょっと、強めな声で言うマー君。

「はー!俺とは飲みたくないのか!」
怒った口調で返す。


A「のぉみたいよ♪」
 マー君は繋いでいない右手をバタバタ動かしている。


(なによ そんなに慌てなくても…)

A「俺ぇニノと飲みたぁいー」
 俺の鼻をツンツンしながら機嫌を取りにきたマー君。


(鼻をツンツンされたら、恥ずかしいよ)
「ならいいですよぉ」
つないだ両手を交互に振って少し前を歩き出す。


(後ろで、翔さんとマー君が何か話しているけど、向けない。

 だって 絶対 顔が赤くなってる

 今は、お嬢がいるから、うまくカモフラージュしてくれてると思うけど…

 それでも、はずかしい…

 早く 東屋に行って 潤くんを合流しよう…)


石畳をドンドン歩く。


東屋に人影と大きな黒い塊が見える。

 人影の一人は潤くんだ。

(潤くん いつ来たの?って事は モモかぁ 大きくなったなぁ…)

 東屋に黒い毛の狼がその尾をフワフワ揺らしていた。

(こないだ…見かけたのは…秋田犬位だったようなぁ)
潤くんの狼の成長が著しい事に驚く。

モモは潤くんの従いし者

俺の理解者は“俺を”のタイプとすると
 潤くんのモモはどっちかと言う“潤のいる群れを”のタイプ
だから、モモは俺たち以外にも その力を使うようだ。

(俺は、そこまで最大値無いから、今が手いっぱい…)

猿{和也様 私 先に行ってていい?}

≪そうだな…モモによろしく≫

猿{はい!!}


(そう 俺は〝嵐〟を守れるだけで、いいんだ…)

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