第34章 そろそろ休息に
大野視点
久しぶりに 翔くんと即席ダンスを踊った。
(たのしい!そして、懐かしい。
若いころよく、翔くんのCDを聞きながら、翔くんの低いリズムを刻む声で踊った…
いつの頃だったかなぁ…
思い出 たくさんありすぎて、どれか、分かんないや…)
M「翔さん…そろそろ?」
松潤が翔くんに時計を確認しながら話しかけている。
(もう…器の宴は終わり?)
S「体を寝かさないと、後が大変だね」
両手を伸ばして背伸びをする翔くん。
「そうだね!(向こうから)
いつ帰ってこれるか、わからないし…」
両腕が無くなった翔くんのアバラのあたりに抱き付いた。
(ふふぇ、翔ちゃんの体が温かい…)
M「明日のリハ集合までには、帰ってきたいよ!!」
腕時計をトントンして時間をアピールする松潤。
S「当たり前だよ… そんな長居は、かえって失礼でしょ?」
翔くんが、松潤と普通に話をしている。
S「智くんが言いたいのは。まだ、帰ってきてない時に、
誰が起こしてくれるか、わからないって事!」
翔くんが俺の背中を摩ってくれる。
M「あ…なるほど…朝の事を言ってるのか…」
納得する松潤。
「ちいふ や 専属ならいいけど?スタッフだったら、大騒ぎになるよ!!」
(意識ないんだから!!)
翔くんの横に立とうとするけど、足元がゆらゆらする。
(お…珍しく。足元が回ってる…
今日まで色々…あったし、もう…歳かなぁ…酒にも弱くなったかも…)
M「じゃ。お開きにして『宴』の準備をしようか…」
A「…部屋いこう…」
相葉ちゃんの声が聞こえた。
N「うーん。行く…」
ゆらゆら立ち上がるニノ。
(和也も酔ったんだな!)
相葉ちゃんが和也が倒れないように側に立つ。
S「智くん?ここ座って…」
翔くんが椅子を足で引っ張って来る。
「うん」
素直に椅子に座る。
翔くんが俺の躰をポンポンと叩いてから、相葉ちゃんの側に行く。
(ねーポンポンのぉ意味はなに?)
和也は誰とも会話をせずにスタスタその場から離れる。
(そっか…移動…なのね…)
M「送り狼になるなよ♪明日から、体ぁ使うんだから♪」
松潤のちゃちゃが飛ぶ。
A「ならないよ!!!」
相葉ちゃんが抗議の声をそんなに張らずに出て行った。