第3章 それぞれ歩幅を…
松本視点
運転手「モウ、スコシ サキね。アンシンして、Holy place観光客スクナイ」
助手席の男性も笑顔でアロハのポーズをする。
S「Holy place?」
「………どんな所なんだろう?」
(チーフが他のマネに黙って用意した所…)
「翔さん?知ってる?」
S「いや、どこに行くのかはわからないが、この道を進むと“Kukaniloko”という聖地の近くを通る、はず」
「クカニコロコ?」
S「〝クカニロコ〟な!精霊の住む場所って言われてる」
「へー。クカニロコ…」
(翔さんに訂正されちゃった…)
A「あー綺麗な所とか?シークレットショットとか欲しいんじゃない?」
N「かもしれないね…」
相葉くんとニノが二人で会話している。
(相葉くんが“クカニロコ”を知っているという知的発言なのか?
それともミラクルなのか?)
二人の会話はそこで終わった。
(いつもなら、誰かなにか面白い事して、遊んでくれるのに…)
相葉さんはさっきから大野さんばかり見ている。
(リーダー寝てるのか?静かだな…
あ!相葉くん リーダーを触った
いいのか?ニノと翔くんが怒るぞ…
ニノ自体も上の空…って感じか…
翔くんも変だな…外ばかり見てる?)
O「……けて…ゃん…」
リーダーの声がかすかに聞こえた。
A「大ちゃん?どうしたの!」
相葉くんが慌てた声を出す。
(なに?何事?)
A「寝てるんだね。大ちゃん?起きて!」
顔色がどんどん悪くなる相葉くん。
A「起きてよ!!」
相葉くんはリーダーを揺さぶりながら大声で叫んでいた。