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虹と花とキミ達と 1 《気象系》

第27章 ハワイのウイスキー登場


大野視点

S「たぶん。俺が吉桜くんに頼んでいた分だよ。
  だって、みんなの嫌いなものは来てないでしょ?」
 テーブルの上の皿を指さす翔ちゃん。

M「あ…そうだね。そうか…翔さんチョイスだったのか…」
 うんうん 頷いている松潤。

S「お気に召しましたか?」
 ニコニコ顔の翔ちゃん。

(翔ちゃんは、ZEROもして、みんなの晩御飯も考えていたのか…)

M「…ちょっと感心してたんだ」
 松潤がふふっと笑っている。

(さすが、翔ちゃんだよね…)

「じゃ…この生春巻きは返すね?」
春巻きを箸で挟んで松潤の皿に運ぼうと浮かす。

M「あーん」
 口を大きく開ける松潤。

(あーん?食べさせろ?)

 松潤が『ここにちょうだい』のアピールをしている。

「あ…うん。あーん」
松潤の口に半分入れる。


 生春巻きを落とさないように松潤は自分の手を使って全部口の中に押し込む。

(もう少し、奥にいれた方がよかったかな?

 次は、どれを食べさせよう…)

松潤の皿を覗いていると、 口をモグモグしなから「さて、バーの準備しましょうか…ね」と、松潤が皿をワゴンに集め出した。

(さっき、ニノが『ちゃんと食べろ』って…

 翔ちゃんも監視するって…)

翔ちゃんの方を向くと、拗ねたような?怒ったような?羨ましそうな顔して、松潤を見ていた。

(もう。そんな顔するから、松潤が気を遣(つか)うんだよ?

 年下に感情バレるって…気ぃ抜きすぎ…

 まったく…可愛いんだから♪)


「次。翔ちゃんの番だよ。から揚げで良い?」
翔くんの皿の唐揚げを指で摘まむ。


 翔くんが大きな瞳をもっと大きくして固まっている。

「ほらぁ。あーん♡」(してほしかったんでしょ?)

 翔ちゃんはデレッとした顔で「あぁーーん♡」と口を開けた。

さっきの経験をいかして、少し口の中まで唐揚げを入れる。


(うふ。指なめられちゃった♪)

「おいしい?もう一個食べる?」

S「ふぁい!!」
 口をモグモグさせながら、返事をする翔ちゃん。

一つ摘まんで翔ちゃんの口にはめる。

 まだ口の中に入っていても、口の中に入れて食べる翔ちゃん。

(ふふ イケメン翔くんもカッコいいけど。おいらはその顔の方が好きだよ♪ リスみたいで♪)
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