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虹と花とキミ達と 1 《気象系》

第23章 じゃ、言わせてもらいます


相葉視点

潤ちゃんが翔ちゃんや大ちゃんを見ていたから、聞いてみた。
「ねー…なんで潤ちゃん知ってるの?」


M「ニノに聞いた…」
 潤ちゃんはビールの入ったグラスに口をつけながら答えてくれた。


(いつ…?)

さっきベッドで抱き合っていた光景思い出す。


「そ…そうっか」

(あの時だ…)


N「あの時は、本当にどうしようかと思いましたよ」
 カズが宙を見ながら、思い出しながら言葉にしている。


(ニノは、俺より、松潤の方が頼りがいがあるんだよね)


 ニノの顔で翔ちゃんに昨日の事を説明し始まる。

話している事なんて聞きたくないから、一切の声を聞こうとしなかった。

でも

 『なんだよ…』低い声で睨む大ちゃん。

 『いやだ!後で行く!一緒に行かない』子供みたいに叫ぶ大ちゃん。

 『さわるな!』俺の手を振り払った時の顔…そして、体中に広がる痛み。


さっき、大ちゃん本人から『好き』って言葉と温もりを貰った。

(分かっている。
 アレは、あの時は大ちゃんだって混乱していたって…

 でも、でも…)

「大ちゃんが…」
鼻水が出そうになって、鼻をすする。


M「ちょっと、なに?泣いてるの?」
 潤ちゃんが心配そうな声で覗き込んできた。


(泣いてないよ…ちょっと、鼻水が…)
顔を上げて鼻水をすすって見せる。

 潤ちゃんが『泣いてるよ』って顔で見ている。


「だって、大ちゃんが…さ…あの時…」
涙があふれそうになる。

N「この人にマジ顔で『さわるな』って言われたら!誰だって凹みますよ」
 カズが声を震わしながら、大ちゃんを指さす。

(だから、カズがそう言う事言うと…大ちゃんが…)


 大ちゃんが両手を合わせて、謝っている。


(大ちゃんは、カズに怒られるのが嫌だよぉ)


S「マジで『さわるな』っていわれたの?」
 翔ちゃんがきょろきょろ周りを見回している。

目があったから「うん」と答えた。


S「ひえぇぇ俺、立ち直れないかも!」
 頭を抱える翔ちゃん。


(翔ちゃんには絶対しないよ…

 大ちゃんは翔ちゃんの事は絶対……だけど…俺は…)

気が付くと涙か溢れていた。
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