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虹と花とキミ達と 1 《気象系》

第23章 じゃ、言わせてもらいます


S「えっと。ジケイって俺の事?」
 キョトンとした顔をの翔さん。


「ええ。歳順として、翔さんは二番目です」
自信満々で言うと翔さんは、そうか…っとうんうん頷く。


「翔さんには潤くんと同じ情報を渡しました」


(ヘリクダったら、翔さんもちゃんと、聞いてくれるよね)


M「『個展用の絵でアトリエに籠る』ってヤツね?」
 潤くんが話に入ってきた。


「そうです」
(私の援護ですか?歓迎します)



S「その情報…違ったの?」
 翔さんが俺を見つめる。


「そんなに、睨まないで…ください」


S「睨んでないよぉ」
 小さく口をつぐむ翔さん。

「ま、黙って聞いててください。私も大変だったんですから」

S「わかった」
 力強い目で俺を見る翔さん。

(コワッ!!
 さっきの智さんへの笑顔を少し分けてくださいよ)


「翔さんは、さっきの智さんの謝罪が何のことか分からなかったでしょ?」


S「あ、うん。智くん何したのさ?」
 智さんに優しい顔で質問する翔さん。


(だから、そうな事してると、何時間もかかるって!)

O「えーっと」
 言わなきゃダメ?っとばかりな顔で俺を見る智さん。


(ほらぁ…もう!)

「『一緒に行かない』って言ったんだよ」
ちょっと感情的になって、ドンドン話を進める俺。


S「え!ハワイ行きたくなかったの?」
 驚いた翔さんが勢いよく立ち上がる。


O「ち!違うよ翔くん!
  おいらは翔くんが別行動なら『違うので行く』って言っただけだよ」
 翔さんの驚いた顔に慌てる智さん。


(だ…だけ?
 あんな顔と行動して…『だけ』って言いますか?)

智さんが翔さんに向けている行動や、動きが無性にイライラしてくる。

 対照的に、何の落ち度もない翔さんが「別行動…になってごめんね」とシュンとする。


(翔さんは仕方がないですよ…“彼女”指名なんでしょ?

 でも、今は智さんの話させて!)
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