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虹と花とキミ達と 1 《気象系》

第22章 食事しましょ♪


大野視点

松潤が少しの量でも沢山の食材を食べれるように分けてくれていたお皿を見ながら、心が温かくなってくる。

(きっと…前の反省点なんだろうなぁ)

 目だけで確認している松潤。

(心配しないでいいよ。今日はちゃんと食べるから…)


 色々突きながらも、料理に手を付けるニノ。

 翔くんが説明に使ったビールのグラスを全部集めて、チビチビ飲んで、味を確認している相葉ちゃん。


「翔くん」
横でパクパク食べる翔くんに声をかける。

(傍にいる実感が欲しい…)


S「……はに?」
 パスタを口いっぱいに頬張る翔くんが変な声で返事をした。

(変な声🎶)


「ビール飲むよね?」
瓶ビールを持って少し浮かせる。



S「あっ!ありがとう」
 口の中の物を急いで飲み込んで、グラスをとる翔くん。 

(なんか話さなきゃ…)

「説明ありがとう♪わざわざ調べてくれたの?」
グラスに向けてビールの瓶を傾ける。


S「説明のカードがワゴンに乗ってたんだ」


「そうなんだ…」

(話か続かない…)

S「智くん…」
 翔くんが何か言いたい顔をでおいらを見ている。


(ふふ…)
「なぁに?」


S「ううん。なんでもない…」
 翔くんが頭をふって、ついだばかりのビールをゴクゴク飲む。



(翔ちゃん…また、そうやって、何もいわないんだね…

 やっと、翔ちゃんと話ができるのに…


 ごめんね

 ちょっと。おいらがグラグラしてたから、変な感じになって…)



S「智くんもどうぞ」
 翔くんが俺のグラスにビールを注いでくれた。


「ありがとう…」


 翔くんはニコッと笑って、ビールを飲みながら俺を見ている。


「今は五人だけだから、何言ってもいいよ」
ビールを一口飲んで、翔くんの喉に引っかかってるナニカを引き出そうと言ってみた。


(そう言っても、言わないだろうけどね)


 翔くんが少し困った顔で見つめてくる。


(ほらね…でも…そんな翔くんもかわいい♪)


「大丈夫。兄ちゃんが聞いてあげる!」
少し大げさに胸を張ってみた。



“くく”っと笑う翔くん。



N「じゃぁ!言わせてもらいましょうか?」
 急にニノが立ち上がった。
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