第17章 相葉氏の部屋に集合。

二宮視点

　キッチンから、翔さんとマー君の話し声が聞こえる。

（翔さんが、翔ちゃんになってる…いい事ですよ　さて…）

　せっせと潤くんが準備してくれていたテーブルの上がフルコース全部乗せ状態になっていた。

（ルームサービスをフルコース状態にするってすごいな！）


　潤くんが俺の近くに来たから「席はどうします？」と聞いてみた。

　潤くんが長方形のテーブル長い面の窓側の椅子を持って、
「ここがリーダーで」俺が立っている壁側の椅子を指さして
「そこがニノ。あとはどこでも良いよ」と言った。

潤くんの指示を貰って再度料理を確認した。

（なるほど…この量なら、智さんも食べれますし、すきっ腹にはなりませんね…）


　潤くんが犬耳をピンと立ててドヤ顔で俺を見ている。

（はいはい。『よくできました』

　でも、言葉にしないよ
　今の潤くんにそんな‘言葉’をあげたら、有頂天になる）

年上三人を呼んで来ようと振り向くとワゴンを押してきたマーくんと、翔さんに押されてきた智さんがコッチを見ていた。

（なんだ。もうきたじゃん）


Ｏ「おれ…飯…要らない…」
　小さく呟く智さん。

（言うと思いました）
想定内の言葉に笑ってしまった俺。

　直に反応したのが潤くん。

Ｍ「そんな事、言わないで！ね？」
　智さんの手を掴むと席に誘導する潤くん。


Ｍ「明日の本リハの為の体力作りだと思ってね」
　潤くんが智さんの肩をグイグイ押して席に座らす。

　智さんが小さく抵抗している

Ｍ「これくらいならいけるでしょ？」
　潤くんが笑顔で料理を指さしいる。


Ｓ「俺。ここに座っていい？」
　翔さんが、智さんと俺の間の席に着く。


「う、うん」
　智さんが苦笑しながらうなずく。

（翔さんの質問ってほぼ決定事項なんだよね…）


「私は、ココです」
翔さんのように決定事項だとアピールしながら席に着く。

Ａ「じゃ。俺はココ！」
　マー君が一番広い面の椅子に座る。

（そこは、キッチンに近いから潤くんの方がいいと思うんだが…）

Ｍ「じゃ、俺ここね。相葉くんもっと寄って！」
　潤くんがマー君を椅子ごと押す。


Ａ「わー危ないよ！」
　マー君が椅子に座ったままガニ股で近づいてきた。


「ちょっと、私の場所に接近しすぎ！」

手でマー君を制していると、智さんがククッと笑った。