第15章 三人で…
相葉視点
翔ちゃんが部屋から出てすぐ、潤ちゃんが立ち上がった。
M「じゃ、食事をテーブルに並べようかな」
カズを見て、ほほ笑んで、キッチンの方に行く潤ちゃん。
(え?ちょっと…「早くない?」もっと、一緒に居なよ…)
キッチンに入ると、松潤が何か言いそうになったから、慌てて、キャビネットの引き出しを引き出した。
(俺が雑用したら、カズの所に戻れるよね…)
M「何もなかったら、直ぐ来るよ!」
(翔ちゃん達の事?)
「そうだね。
(今は、五人を優先しているんだ…)
翔ちゃんって…晩御飯命だもんね。」
引き出しの中のビニールに入った割りばしの束を握って潤ちゃんの方を向く。
M「今日は飲みたい♪の方かもよ」
潤ちゃんが手際よく料理を五人分に分けていく。
「確かに♪リハ中も色々口に入れてたもんね」
その姿を後ろから見ながら、話をする俺。
(潤ちゃんってやっぱり、大人なんだね…
初めて会った時は、かわいいドジっ子みたいな感じだったのに…
今じゃ“クールビューティー”だもんな。かなうわけないよ…)
ブー
来客のブザーがなる。
「はいはい!」
キッチンから出ようとすると「ああ。いいよ俺が出る!」潤ちゃんが俺を止める。
右手で鼻を摩りながら、扉の方に歩き出す。
「え?なんで?」
片足が浮いた状態でケンケンしながら、潤ちゃんの方を向く。
潤ちゃんはそんな俺を見て「ニノの傍にいて♡」っと笑った。
「え!いいの?」
なぜ、この言葉が出たのか分からないけど『いいの』と聞いてしまった。
潤ちゃんも俺の返事が変すぎるのか?困った顔をした。
(えっと、こういう時は…)
いい言葉の返事ができないまま、潤ちゃんが俺の横を通って行く。
M「その方が俺が動きやすいし…」
(動きやすい?見られて困る事あるのかな?)
「うん。じゃ、ニノちゃんの所で待ってる♪」