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虹と花とキミ達と 1 《気象系》

第14章 素にもどっていくよ


櫻井視点

「オーダー入れたよ。あと、ちょっと追加も…」
電話を切ると、ソファーに腰かける。


誰からも、返事が来ない…


A「や、やめて ひゃぁそこは…くすぐったいって…」

N「……いたんですか?」

A「ん…になるぅ…」

M「よし」

 雅紀とカズと潤がベッドの上でじゃれあっている。



(修学旅行かよ…


 いつもの事だから…気にもしない…)

そばに落ちていた?隠していた?チラシを拾い上げる。



(なんのチラシ?ディズニーリゾートのパンフレット?

 どこのだ…ハワイ?雅紀が?)





N「それにしても、リーダー遅いね」
 ニノが雅紀と話している。

A「そう?…だね…」
 雅紀が時計を見ている。

俺も時計を見る。


(別れてから40分くらい…かな……そう言えば、あの日の夜も…)




スナップ写真撮影の時 ちょっと困った顔の智くん。

昔の写真と見比べて、アングルを決めている時の消えてしまいそうな…はかない横顔。



一緒にいたはずの時間を思い出す。



(ニノが…ずっとそばにいたなぁ…)


   頭の中を走馬燈ように駆け抜けていく映像。



どこか、思い詰めていた…



 言いようのない不安がよぎる。



「ちょっと、見てくる!」
 ソファーから勢いよく立ち上がる。


N「あ、うん…」
 ニノの返事を背中で聞いた。






もう…しない…そう信じてる


だけど、どこか、引っかかる…


振り向かず部屋にはいってしまったあの顔…


(お願い…無事でいて…)

急いで、智くんの部屋に向かう。
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