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虹と花とキミ達と 1 《気象系》

第14章 素にもどっていくよ


相葉視点

S「Hello…can I order some food, please?」
 翔ちゃんが受話器に向かて話している。

(かっこいいなぁ)

英語で注文を入れる翔ちゃんの背中を見ている。


M「なに?見とれてるの?」
 潤ちゃんが俺の肩に顎を乗せて話しかけてきた。


「ん。翔ちゃんってかっこいいよね」


M「かっこいいよ。昔から!」
 ニコッと笑う潤ちゃん。


「潤ちゃんは素直に“カッコいい”って言えるんだね…羨ましい」

M「どうしたのさ?相葉くんだって、素直に言えるだろ?」

「素直に言ったら、みんな笑うもん…」


 布団の中でモゾモゾ動くカズ。


(あ…重いんだね…ごめんね…)


M「確かに、時と場合を考えてない所があるかもね?」
 潤ちゃんが俺の方に寄って来る。


「時と場合か…
 でも、それじゃ、素直じゃないじゃん…」

(そう…思った事を言葉にしたら…関係が壊れちゃう…)



M「なー雅紀…お前 考えすぎ」
 潤ちゃんがいきなり、俺の躰をぎゅっと抱きしめる。


M「好きって気持ちは…伝わってるよ…」
 潤ちゃんが俺の耳にだけに聞こえる声で言う。

(ちょっと!!なにぃ?)

ビックリして、潤ちゃんの体を押してスペースを開ける。


M「ていうか!

  もっと考えないといけない時に考えないで、
  考えなくていい時に考えるのって、疲れるだけだよ」
 潤ちゃんの回した腕が俺の脇をくすぐってく。


「はぁぅ!や、やめて、くすぐったい!!
 ひゃ、ぁもう、そこは…くすぐったいって…」


N「まったくです。
  そんなこと考えていたんですか?」
 カズも一緒になってお腹や脇をコショコショしてくる。


M「今は何も考えなくていい時。
  素直な自分でいて、いい時だよだって…」


「うん…素直になる…」
お腹を押さえながら答える。


M「よし」
 ベッドの上でもみくちゃになった状態で三人で笑った。




N「それにしても、リーダー遅いね」
 カズが目をパチパチさせながら聞いてきた。


「そう?…だね…」
時計を見て見る。

(あれから…どれくらい…)
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