第14章 素にもどっていくよ
二宮視点
M「相葉くぅん誰か来たよ!」
潤くんがマーくんを呼んだ。
A「………」
マー君が扉の方に無言で行く。
(ヤレヤレ…本番までに、底抜け天然に戻ってくださいよ)
さっきまで居た空間にすっぽり収まるようにベッドに潜り込む。
(ふうやっぱり、この布団気持ちいい♪)
A「翔ちゃん!」
(先に来たのは翔さんですか?
やっぱり晩御飯は抜きませんようね)
S「よしよし♡」
M「あはははっ」
翔さんと潤くんの笑い声が聞こえる。
M「嵐イチのっぽさんを押して入ってきたよ!」
(のっぽ?潤くんの声だからマー君の事?)
布団から顔を出すと、櫻井翔に抱き付いた相葉雅紀が目に飛び込んできた。
「なに、そのカッコ…まーくん…あなたいくつよ!」
露骨にイラッとしてしまった。
A「だって…翔ちゃんが…」
マー君は今にも泣きそうな顔で、抱き付いてきた。
自分のイラッとした言葉に対して泣かせてしまった気がして、ちょっと申し訳ない気分になった。
(おいおい…こんな所で、泣かないでよ…)
抱き付かれた事にビックリと、こんな姿を見られたくない恥ずかしさで、あたふたする。
その見られたくない二人は何か話していて、こっちを見ていない。
ちょっとホッとして、抱きついているノッポさんの背中に手を回す。
(マーくんはマー君なりに、翔さんの事心配してたんだな…)
“よしよし”と背中を摩りながら抱きしめ返す。
A「ありがとう…」
そう言ってマー君は離れて行った。
(落ち着きましたか?)
そこへ髪を拭きながら歩く翔さんがやってきた。
A「ねー?翔ちゃん!お酒何にする?」
ルームサービスメニューを持って翔さんの方に‘普通に’歩いて行く。
S「俺は、別にビールでいいよ。冷えたの飲みたい!」
ソファーに腰かける翔さん。
「そうだよね!飲みたいよねー」
(今日は疲れました…いろんな意味で…)