• テキストサイズ

虹と花とキミ達と 1 《気象系》

第13章 抱えた気持ち


二宮視点

「笑い事じゃありませんよ。
 頼みの綱だった翔さんもZEROの所為なのか
『翔ちゃん』になってくれないし…」
恥ずかしくなって、ソッポを向く。

M「『潤ちゃん』してみましたけど(笑)」
 ニカッと潤くんが笑う。


「車の中ですか?助かりました」
素直に感謝の言葉を向ける。


「アイバカさんはもう自分で手いっぱいだったので
 潤くんの機転が無かったら、俺までパンクするところだったよ」
いつもの口調で‘もう大丈夫’をアピールした。


 潤くんが笑顔になった。



M「そういえば、相葉さんまだシャワー?長くない?」
 潤くんがバスルームの方を向く。


「あ…そうですね(一人シャワーは)カラスの行水なのに…」
ベッドから下りバスルームに向かう。


 シャワーの音が聞こえないけど、中に人の気配はある。

「まーくん?」
声をかける。

(返事がない…ヒゲ剃ってるの?)

「どうかしましたか?今日は、長くないですか?」

 返事の代わりに、ゆっくり扉を開く。

 中には不安そうな顔のマー君が立っていた。


口は動かないけど、マー君が俺を呼んだ気がした。
「なんですか?」

 マー君の唇を少し動かすけど、声になっていない。

「声にしなくても、わかりますよ…」

 ただ不安そうな瞳で、俺を見ている。


「で?どうしました?」
待ってても、話しそうにないから、誘導する。


A「潤ちゃんは…」
 やっと、出た言葉はこれだった。

(なぜ?潤くんなの?まーいいけど…)

「キッチンで料理を分けてますよ?」


A「そう…」
 下を向いてしまったマー君。


(まだ…なにか一人で考えてましたか?
 どうせ…『自分がここに居ていいのか』でしょ?)

「そんな所にいないで、出ておいで…」
優しく手を伸ばす。

A「うん…」
 俺の手を掴むマー君。


(もうすぐ、みんな集まるから…)

ソファーにマー君を引っ張って行く。
/ 693ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp