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虹と花とキミ達と 1 《気象系》

第13章 抱えた気持ち


二宮視点

A「行ってくる!!」
 マー君がバタバタ走ってきた。


「マー君もシャワー?」
ベッドから声をかける。


A「うん。今のうちに浴びないと二人がいつ来るか分からないからね」
 バスルームに急いで走る。

「ごゆっくり…」
布団に潜り込む。

(はぁこの布団気持ちいい…)


M「ニノぉ」
 キッチンから潤くんが俺を呼ぶ。


(潤くんだから返事しないとなぁ…)

「うーんなに?」
布団から顔だけ出して返事をする。


M「ニノは少な目?普通?」


(何の話?料理の事かな…)
「うーん。お酒飲むから少な目かな…」


M「ん、了解!」

布団から体を起こす。

(寝落ちしたら、イタズラされる…起きとこう…)


M「さっきさ…浜地さんが
 『ニノがゆっくりしたい』って言ってたけど、調子悪いの?」
 潤くんがキッチンから顔だけ出して聞いてきた。


(さっきの三人の話はこの事を話していたのか…)

「私自身は調子悪くないですよ。
 調子が悪いのは上二人です(特に翔さんがね…)

 で、チーフに『五人でゆっくりしたい』お願いしたから、その事では?」

キッチンの方に顔だけ向ける。

M「なるほど、納得したよ。
  翔さんはわかるけど、リーダーはどうしたのさ?」
 潤くんが皿を拭きながら、こっちを見ていた。


(翔さんの事は、把握済みなのかぁ…
 リーダーの事どこから話そう…
 まぁ…そのままの情報でいいか。俺もわからないし…)

「原因は分かりません。いきなり、ドカンって感じでした」


M「詳しく教えてよ」
 潤くんは作業の手を止めずに追加情報を求めてきた。


(潤くんには知っててもらおう)


「詳しくは、長くなるので、箇条で伝えるね。

 まず、潤くんが先に行ってしまって、大野さん拗ねてました」


M「え!拗ねちゃったの?」

「はい。頬を膨らましてました」

M「えぇ。ちょっと見たかった」
 キッチンからちょっと高い声が聞こえてきた。

(拗ね顔見たいって…あなたの智ファン度右肩上がりですね)


「ふっ…でぇやっとぉ落ち着いたかなと思ったら…

 翔さんが飛行機内から別行動って聞いて『行かない!』って…」

あの時の光景が、フラッシュバックする。

(ああ。体が震える…)
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