第12章 見かたが違うと…
相葉視点
翔ちゃんを見送ったから、廊下にカズと二人になった。
(シャワー浴びたら、みんな普通に戻るかな…)
ふうと小さく息を吐く。
チラッとカズを見ると、メールの画面が見えた。
(よかった…今の俺 見なかったね?)
N「さぁ行きますよ」
返信を確認したら、一声上げて歩き出すカズ。
(俺も?来いって事?)
ズンズン先を行くカズに追いついて「準備?」っと聞いてみた。
N「そうです。
さっさと注文しないと、直ぐに来ません。
すきっ腹に酒は明日が困ります」
自分が言っている言葉を自分で納得しているような顔で歩いているカズ。
(確かに…すきっ腹に酒は明日辛いね…)
お腹を触りながら(何食べたい?)お腹に聞きながらついていく。
N「なに?なぜ、私の部屋までついて来るんですか?」
カズが部屋の前でカードを出しながら不思議そうな顔で聞いてきた。
「えーその…
(来いって言ったじゃん…)
一緒に居たいのでぇ…」
そう答えてカズかニノかの反応を見る。
(正解?)
カズの目が泳ぐ。
(怒らないから、正解なんだね?
う~ん、言葉のニュアンスを間違うと、後が大変…)
N「・・・別にいいですけど、
あなたには、食器とか出しってていただきたいのですが…」
扉の前でブツブツ呟くカズ。
(料理が来るまで時間で)
「二人でやればいいじゃん♪ほら(ニノは)着替えよう!!」
解錠されているのを確認して、部屋にカズを押し入れる。
部屋に入ると真っ直ぐルームサービスのメニューを開いた。
(やっぱり…英語だな…)
当たり前だが、英語で書いてあるメニューをマジマジ見ている。
N「なー?
集合場所はマーの部屋にしたんだから、自分の部屋で電話しろよ!」
カズが不機嫌そうな声をあげる。
「んー?
でも、何にするか…決めておかないと…」
(注文にモタツクと、カッコ悪いし…)
メニュー越しにカズを見る。
カズがあきれた顔で俺を見ている。
N「じゃ、選んでいろよ!俺はシャワーに行く」
カバンから着替えを出してバスルームに向かうカズ。
「んー行ってらっしゃい」
(今のうちに…練習しよう!!)
手を振る平常心をアピールした。