In the cherry-colored sigh
第1章 安らぎをもたらす雛鳥は
「でもダメなものはダメ。
それに警戒心がなさすぎだね。
男子と女子が部屋に2人きり。
僕が後輩を襲わないっていう確証もないでしょ?
おまけに草壁には応接室に近づかないように言い聞かせたからね。
何でって……君の寝顔を他のヤツらに見せないためだよ。
それとも僕以外の前でもそうやって寝顔を晒していたの?
………そう、してないならいいよ。
じゃあ、僕寝るから。
僕の眠りを妨げたら咬み殺すか――――お仕置きするから。
………ふあ~……」