【イケメン戦国】 戦国武将へのサプライズ<R18>
第10章 ~家康´~
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家臣「三成様、宴はもう始まっております」
三成「先に行っててください。すぐ行きますから」
家臣「・・・かしこまりました」
部屋に一人になると、大きくため息をつく。
三成(おめでたいことだというのに、なぜこんなに胸が痛むのでしょうか)
なおの顔を見たいと思うのに、体が動かない。
今は誰にも会いたくない。だが欠席するわけにも・・・
力を振り絞り立ち上がると、広間へと向かった。
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政宗「三成は今頃寝込んでるかもしれないな」
「え、具合悪いの?」
秀吉「そういう事じゃない。まぁ、お前は知らなくていい事だ」
政宗「そうだぞ、俺がいれば他に何もいらないだろう?」
なおの料理を取り分けると、
政宗「ほら、口開けろ あーーん」
「じ、自分で食べられますっ」
秀吉「こら政宗、やめろ」
それを遠巻きに眺めていた家康に、信長が酒を勧める。
信長「今日は飲め」
家康「ありがとうございます」
杯を差し出すと、なみなみと注がれる。
信長「お前たちが城を訪ねてきただけでこれほど大きな宴が開かれるとは、お前も大したものだな」
家康「だから違います。これはなおが俺の子・・・」
信長「まあ飲め」
言葉を遮り、空いてもいない杯に酒を注ごうとする。
家康「・・・」
一口に煽り、指で唇を拭う。
家康(まずい、このままじゃ潰される)
心配をよそに、信長が続けた。
信長「三成は、どうだった」
家康「絶句・・・ですね」
信長「ふっ・・・」
小さく吹き出し、
信長「なおがここを出て行くときもそうだったが、あやつは暫く使い物にならんだろうな」
信長も酒を煽った。
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「あっ!三成君、来たっ」
賑わう広間に、陰気な顔をした天使が舞い降りる。
秀吉「うわ、想像以上だな・・・」
政宗「家康呼んで来るか。面白いことになりそうだ」
そう言って立ち上がると、信長と家康が酒を酌み交わしている上座へと向かう。
「三成君っ、 こっちこっち」
手招きをすると、重い足取りで三成がやってくる。