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【イケメン戦国】 戦国武将へのサプライズ<R18>

第1章 ~幸村~


幸村「はあぁーーーー・・・・」

思わず深いため息が漏れる。

振り仰げば雲一つない青空。梢が陽光を遮り、影を落とす。隙間から煌めく僅かな光をぼんやりと見つめる。

湯に浸かると、いかに自分の身体が疲弊していたか思い知らされる。

どんなに疲れていても、城に戻ればなおが出迎えてくれ、愛らしい笑顔を見せてくれる。それだけでも十分なのだが、その柔らかな身体に触れれば尚の事。
だが、心はそれで救われても、やはり体は重いままだった。


幸村(にしても、あいつ遅えな・・・)

なおは、まだ姿を見せない。




目を閉じると、今朝方の事が思い出される。



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信玄「おはよう、幸」

幸村「ったく・・・こんな朝早くに何の用ですか」

欠伸を噛み殺し、信玄の前に座る。

信玄「ここ数日ご苦労だったね。褒美と言っては何だが、お前に暫く休暇をやろう」

幸村「は・・・?」

目が覚めきらない幸村は、ぼんやりと信玄を見つめ返す。

幸村「ここの所は前にも増して人使いが荒くて、本当に大変な思いしたんですけど。何で俺?っていう雑用まで押しつけやがって。それが今度はいきなり暇をくれるとか、どういうつもりですか」

信玄「まあ、そうだな。言ってしまえば“嫉妬”かな」

幸村「はぁ?」

信玄「それだけではないがね。とにかく、休暇だ」

寝起きである上に、突然すぎる話。
回らない頭を掻きながら信玄の部屋を後にすると、廊下の先で待っていたのはなおだった。

「おはよう、幸村」

微笑むなおの前まで歩み寄ると、そのままふわりと抱きしめる。
耳元へ唇を寄せ、

幸村「おー。こんな早くにどうした?」

「幸村と行きたいところがあるの。支度はもう済んでるから、ちょっと早いけど、今から出掛けよう」


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道中、ここへ来ることになった経緯をなおは話して聞かせてくれた。

いつも自分を支えてくれる幸村をたまには労いたい。毎日忙しくしている幸村を、少しでも癒すことが出来たら・・・

信玄と茶屋で他愛ない話をする中で、ふとその思いを口にすると、ならばと気に入りの“隠し湯”を教えてくれた。人払いもするから、二人でゆっくりして来るといい、と意味深長な笑みを見せて。







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