【イケメン戦国】 戦国武将へのサプライズ<R18>
第7章 ~三成~
「え・・・三成君?!」
突然の事に、なおの体も、思考も固まる。
腕に引き寄せられ、なおの背中が三成の胸にぶつかった。
「あの・・・」
三成「なお様は、光秀様と・・・」
「っ!!」
胸が一瞬締め付けられ、体が強張る。
三成「光秀様が、女性の方に対してあのように振る舞う所を見たのは初めてです」
「み、三成君・・・もしかして・・・」
三成「人に見られるかもしれない、あの状況で。ですが、それ程までに、なお様の事を慕っていらっしゃるのでしょう」
三成が身体を前に傾け、体重をかけるようにしてなおの肩口に額を預けた。
三成「あの光景を思い出す度、私は冷静さを失ってしまいます。こんな事で、自分の気持ちに気づくとは・・・」
うなじに三成のため息がかかる。なおの首筋に、顔に、熱が集まる。
「三成くん、私・・・」
三成「なお様・・・っ」
腰に回された腕が、更に強く引き寄せる。
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安土に戻り散会すると、なおはその場を後にする。混乱した心を落ち着けたくて、今はただ一人になりたかった。
部屋へ戻ろうと歩みを進めるなおに、後ろから声をかけたのはやはり、
三成「お待ちください、なお様」
笑顔のない三成だった。
「私、部屋に戻るから・・・」
振り返らずにそう告げて、踏み出そうとする。
三成「お待ちください」
腕を取られ、体が反転する。
三成「今帰したら、私の想いはきっと、無かったことにされてしまう」
そのまま腕を引かれ、向かう先。
三成「なお様」
三成の部屋に入るなり、抱き締められる。
その力強さに、三成も男だったのだと、当たり前のことしか頭に浮かばない。
三成「光秀様と口づけされたのは、なお様にもそういうお気持ちがあったからですか?」
「え・・・ 違・・・っ」