【イケメン戦国】 戦国武将へのサプライズ<R18>
第7章 ~三成~
三成「違う・・・お気持ちは、なかったのですね?」
「・・・うん」
なおの身体を閉じ込めていた腕を緩ませ、なおの顔を覗き込む。
三成「口づけても、よろしいでしょうか」
「え・・・」
細い骨ばった指が、なおの頬に伸ばされる。
三成「他の人のものに、ならないで・・・」
優しく重ねられた唇。
目を閉じることも忘れ、なおはただ息を詰める。
焦点が合わず霞む視界の中で、三成の長い睫が震えていた。
三成の唇が僅かに開き、なおの唇を食むように口づける。微かに音を立てながら、角度を変え何度も重ね、
三成「なお様、心からお慕いしています」
もう一度、口づけた。
三成「申し訳ありません、嫌でしたか・・・?」
身体を離し、なおの表情を伺う。
「あ、・・・嫌っていうことじゃ、なくて・・・」
一瞬視線を逸らし、そしてまた三成を見つめる。
「三成君のことは、その・・・」
いつもその笑顔で励まし、支えてくれる、無くてはならない存在。
三成「男として意識していなかったと言う事ですか?」
再度なおを胸に抱き寄せると、
三成「あんなことがあるまで、私は自分の気持ちに気が付きませんでした。だから、これは私の独りよがりですが、なお様もそうであって欲しいと思っています」
顔をなおの耳元に寄せ、
三成「私の想いに触れば、なお様のお心が変わるのではないかと・・・」
祈るような囁きとともに三成の唇が触れた。