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【イケメン戦国】 戦国武将へのサプライズ<R18>

第1章 ~幸村~


「あの・・・お、お隣失礼します」

遠慮がちに謙信の隣に腰を下ろす。

謙信はぐっと酒を煽ると、

謙信「なら酌でもしろ。あいつは相手にならん」

謙信が顎でしゃくった先では、佐助が慎重に作業を続けていた。

「ははは・・・そのようですね」

杯に注がれた酒を、また一気に煽る。

謙信「・・・」

「・・・」

美しく整った横顔、酒を飲みこむ喉元に思わず見惚れていると、こちらを向いた謙信と目が合う。

「あ・・・・」


(か、会話を・・・えーと、何か話題・・・っ)


謙信「お前は今日も佐助と茶を飲んでいたそうだな」

「あっ、はい。少し時間が出来たからと誘ってくれたんです」

謙信「信玄と出かけるのも度々見かけている」

「美味しいお茶やお菓子がいただけるお店や、反物屋さんや・・・信玄様には何度も城下を案内していただいています」


暇を見つけては声をかけ、恐縮して必死に断るなおを強引に連れ出していたが、最近はすっかり心を許し、城下に誘うと、ふわりと花のように微笑み「はい」と返事をしてくれるようになった。なおは俺を慕っているかもしれない。


----謙信は、つい先日信玄がそう言っていた事を思い出していた。

謙信「俺は今日、一日城に居た」

「そうでしたか。私も、朝からお掃除やお針子の仕事をして、その後佐助君とお茶して・・・一日居ました」

謙信「昨日も、一日城に居た」

「そうですか。・・・・えーー・・・っと・・・?」



ガシャン!!!


音を立て崩れるギネスへの挑戦。散らばる徳利と、それを無表情で眺める佐助に、もはや誰も見向きはしなかった。


謙信「・・・」

なおがまた杯に酒を注ぎ入れると、それを一口で飲み干し、謙信はそっと盃を膳に置いた。

佐助「なおさん」

突然耳元で囁かれ、びくっと肩を揺らす。

佐助「謙信様の言ってること、わかる?」

「ん?」





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