【イケメン戦国】 戦国武将へのサプライズ<R18>
第5章 ~コノハナサクヤヒメ~<裏なし>
信長「癖のある者ばかりだというのに、なおがいると皆結束するな」
秀吉「なおの魅力の賜物でしょう」
盛り上がる面々をよそに、二人で静かに酒を酌み交わす。
信長「魅力、か」
杯を置くと、
信長「近いうちに、なおに夜伽を命じようと思っている」
感情の見えない表情で、信長が告げた。
秀吉「え・・・」
信長「ああして皆に囲まれ、笑っているなおも魅力的だが、夜はどのような顔を見せるのか興味がある」
秀吉「・・・・」
信長「お前から言っておけ」
その言葉に、はっと顔を上げると、
信長「冗談だ」
信長がにやりと笑った。
信長「なおの夜の顔も気になるが、貴様のそういう顔も中々貴重だ」
ゆるりと酒を口に含む。
秀吉「お戯れはお止め下さい」
秀吉も、一口に酒を煽る。
信長「戯れではない。貴様の周り、全員が敵だと思え。無論、この俺もだ」
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政宗「よし!“殿”を引いたぞ」
興奮した様子で声を上げる。
政宗「なお、唇を寄越せ」
「は?! そうじゃなくて番号・・・」
政宗「殿の命令は絶対だぞ、早くしろ」
「ちょ、ちょっと! やだっ」
家康「・・・」
三成「・・・」
光秀「・・・」
秀吉「・・・っ」
信長(殺す・・・)
五人が同時に政宗を押さえつける。
家康「政宗さんに酒飲ませたの、誰」
秀吉「何、飲んだのか!」
光秀「俺は何も知らない」
間一髪で難を逃れたなおは、騒ぎが収まるまでと、静かにその場を離れた。