【イケメン戦国】 戦国武将へのサプライズ<R18>
第5章 ~コノハナサクヤヒメ~<裏なし>
光秀「綺麗だな」
皆の輪から少し離れ、桜の木を見上げていたなおに、後ろから声をかける。
「光秀さん」
振り返り、なおは僅かに微笑んだ。
「お花見、楽しんでますか?」
光秀「そうだな。思っていたよりは楽しめている」
500年前の日本にタイムスリップした当初、現実を受け入れられるはずもなく、不安と恐怖で押しつぶされそうだった。
今こんな風に過ごしていることが信じられないくらい、あの時は絶望していた。
「皆さんとこうして穏やかに、楽しい時を過ごすことが出来て、私はとても幸せです」
なおの髪に、花弁が舞い落ちる。
光秀「お前といると、毒気を抜かれる」
そっと手を伸ばし、なおの髪に触れると、
光秀「動くなよ」
なおに口づけを落とす。
「!!」
光秀「動くなと言ってるだろう。花弁を取ってやるから」
真っ赤になり俯くなおの顔を覗き込み、
「もう少し困らせてからにするか」
再び唇を重ねる。
この胸の内をなおに注ぎ込むように、深く。