【イケメン戦国】 戦国武将へのサプライズ<R18>
第5章 ~コノハナサクヤヒメ~<裏なし>
三成「なお様との花見、とても楽しみにしていました」
後ろから顔を覗き込まれ、ドキリとする。
三成の馬に乗せられ、なおは桜の咲く場所までの道のりを楽しんでいた。
三成「しかし先程はどうなる事かと・・・戦が始まる勢いでしたね」
「あはは」
誰がなおを乗せるのかと皆が口論している中、隙をついてなおの手を取ったのは三成だった。
三成「お天気も良く、良い花見が出来そうです」
「うん、私も楽しみ」
日差しは暖かく、風は心地よい。味見させてもらった政宗の料理は最高の出来だった。
三成「なお様、“コノハナサクヤヒメ”って、ご存知ですか?」
「ううん、・・・何かの呪文?」
三成「いいえ、桜の語源と言われている、女神の名前です」
腕の中にいるなおの髪が風に揺れ、三成の胸に触れる。
三成(満開の桜の下で微笑むなお様は、きっと女神のようでしょうね・・・)
このまま胸に抱き寄せてしまいたい気持ちを抑え、気付かれぬよう、三成はそっとなおの髪に手を伸ばす・・・