【イケメン戦国】 戦国武将へのサプライズ<R18>
第4章 ~信長´ 罰ゲーム~
空になったお椀をことりとお膳に置き、
家康「まぁ、あんたにしては上出来、と言うか・・・」
そして無言で立ち上がると、戸棚から小さな包みを取り出した。
家康「はい、約束の品。なおの言う通り、少し小さく削っておいたから」
「ありがとう!!」
受け取り、すぐに部屋を後にしようとする私に、
家康「また来れば?」
不意に手を引かれる。
「・・・っ?」
家康「また来て。・・・その、さっきの料理、また作りなよ」
私は微笑み、
「政宗に覚書渡しておいたから、政宗も作れるよ!」
部屋を後にし、家康の御殿から城までの道を急いだ。
家康のささやかな策略は、儚く散る・・・
「信長様、失礼します」
一呼吸おいてから襖を開ける。
廻縁でぼんやりと月を見上げていた信長様が、ゆっくりと振り向く。
信長「こちらへ来い、なお」
傍へ腰を下ろすと、そっと腕が伸ばされ、肩を抱き寄せられた。
「綺麗ですね・・・」
信長「こんな見事な月夜に、貴様から罰を受けるとはな」
言葉に反して、その楽しそうな顔に思わず私も笑ってしまう。
身体を離すと、
「信長様」
軽く膝を叩いて、いつもの合図。
信長様が私の膝に頭を預け、身を横たえる。
「これ、我慢できますか?」
指先でそっと信長様の耳に触れる。
信長「ッ!!!?」
「だめですか・・・?」
手で耳を塞ぎ、ジロリと私を睨む信長様だったが、
信長「罰だからな、今宵だけは耐える」
掌を握りしめ、きつく目を閉じる。
もう一度耳に触れると、びくっと首をすくめた。
(鳥肌立ってる・・・! 織田信長の鳥肌・・・貴重!)
噴き出しそうになるのを堪え、
「信長様、絶対絶対、動かないでくださいね」
そう言うと、そっと耳かきを入れる。
信長「っ! う・・・」
「くすぐったいですか? 我慢できますか?」
優しく動かし、様子を伺う。
信長「・・・・ふ」
信長様の身体から力が抜けるのが分かった。
「そのまま、じっとしていてくださいね」
私に全てを預けてくれているようで、幸せな気持ちに浸っていると、
信長「これの、どこが・・・罰げえむなのだ。心地いい事この上ないが・・・」