• テキストサイズ

【イケメン戦国】 戦国武将へのサプライズ<R18>

第4章 ~信長´ 罰ゲーム~


【罰ゲーム】なお目線
--------------------



かまどを覗き込み、火加減を確認する。

現代とは違う台所作業にかなり苦戦していた。


政宗「おい」

突然後ろから声をかけられ振り向くと、目を輝かせた政宗が立っていた。鍋の中を確認しながら、

政宗「お前が奇妙なものを作ってるって聞いて、面白そうだから見に来た。味見させろよ」


「まだ出来てないよっ」

政宗の手からお玉を取り上げる。

朝早くからあれこれ作業をし、材料の事や台所の使い方など聞いて回っていたので、どうやら噂になっているらしい。

政宗「何で信長様じゃなくて、家康なんだよ」

「色々あるの」

政宗「こっちの釜は?」

「あぁ、それは・・・出汁みたいなものだから、それなら味見・・・」

していいよ、と言い終わる前に政宗は口をつけている。

政宗「これ・・・何の味だ?」

「鶏だよ」

政宗「うまい」

と目を見開き、政宗は私に筆と紙を差し出し、

政宗「作り方をここに書け」

「ちょっと、忙しいから後にしてよ。むしろ手伝って・・・」

政宗「断る。調理法を全て書き記しておけよ。仕上がった頃にまた来るからな」

ひらひらと手を振り、台所から出て行ってしまった。










「家康、出来たよ」

部屋の外から声をかけると、そっと襖が開かれた。

家康「・・・」

無言で部屋の中に引き返す家康に、私も続く。

用意したお膳に、一つのお椀をそっと置いた。

「どうぞ、お召し上がりください」

丁寧に頭を下げる。


家康「誰か毒見した?」

「味見って言ってよ、失礼だな」

ふたを取り、暫く観察している。

家康「美味しくなかったら、あげないよ」

「わかってるよ」

家康がそっとお椀を口に運ぶ。



家康「・・・!!!」

(大丈夫、絶対気に入るはず)

家康「これ、何が入ってるの?何の出汁?なんでこんなに赤いの?」

矢継ぎ早に質問してくる家康に、

「これだよ、唐辛子」

持ってきたものを見せる。

家康「南蛮胡椒だね。食べられるんだ」

夢中になって食べつつ、お椀の影から私の手元を確認する。


「私の故郷では料理によく使うよ。ここでは違うみたいだけど」










/ 94ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp