【イケメン戦国】 戦国武将へのサプライズ<R18>
第4章 ~信長´ 罰ゲーム~
なおはいそいそと廊下を小走りに進む。
信長の待つ、その部屋へと・・・
「信長様、お待たせしました」
逸る気持ちを抑え、襖の前で三つ指をつく。
信長「貴様、まさか料理で俺と勝負するつもりか」
政宗ならわかるが、と、怪訝そうな面持ちの信長に、
「違いますよ。確かに元々調理台でしたが、今それは、信長様を打ち倒すための舞台です」
自信に満ちた笑みをたたえ、なおは続ける。
「今日こそ、信長様の“参りました”を聞きます!」
信長「ほう、では貴様が負けたら・・・?」
「絶対負けないですって。 じゃあ、負けたら罰ゲームって、どうですか?」
信長「罰・・・何と言った?」
「罰げえむ、です」
負けたら、勝った者の言うことを何でも聞く。多少の無茶も構わない。
が、苦痛や死を伴うようなことは駄目だ、と一応付け加えておく。なぜなら、ここは戦国時代だから、念の為。
信長「乗った」
ニヤリと口の端を上げ、信長は頷く。
なおが、柄の部分に上質な反物の端切れを巻いたしゃもじを手渡す。
「後悔しないでくださいね」
そして二人は、決戦の舞台へと向かった。