【イケメン戦国】 戦国武将へのサプライズ<R18>
第1章 ~幸村~
再び大きな音を立てて乱暴に閉められた襖を見つめ、佐助は無表情でお茶をすする。
佐助(ふふ、あんなにイライラして・・・。ホントにイジリ甲斐があるな幸村は。結果が益々楽しみになってきた)
「いっ・・・痛いよ、幸村!」
腕を引かれ、廊下を引きずられるようにして進む。
幸村「うるさい。黙ってついて来い」
振り返らず、腕を掴む力を緩めることもなく、幸村はなおを強引に自室へと連れて行き、
「・・・っ!」
部屋へ入るなり壁へと追い詰め、両腕でなおの左右を封じ、逃げ場をなくした。
「幸村っ・・・ちょっと、何・・・」
幸村「佐助と仲良いな」
「え!? うん、まあ。 でもそれは前からでしょ」
幸村「ずいぶん楽しそうだったな」
「・・・?」
幸村「わりぃ・・・聞いてた」
「えっ!? うそ、いつから!?」
幸村「明日会う約束してた辺りから」
「!! 違うっ、あのね・・・幸 んんっ!!」
言葉の途中で、強引に唇が塞がれる。
強く押し当てられた幸村の唇はいつもより僅かに熱く、何度か食むように触れた後、濡れた舌先がなおの唇を割る。
「は・・・っ あぁ・・・っ ん」
両肩に手をかけて幸村を押し返そうとするも、幸村はその手を掴み、そのまま自分の腰へと回させる。
静まり返った部屋の片隅で、二人の舌が絡み合う濡れた音が繰り返される。
幸村「っ・・・ なお・・・」
「幸村・・・ぁ」
唇が離れると、幸村がじっとなおの瞳を覗き込む。
幸村「お前は誰にも渡さねぇ」
と、小さく呟く。
「・・・え?」
幸村はなおの背中に腕を回すと、ぎゅっと胸に閉じ込めた。
「何て言ったの? よく聞こえなかった」
幸村「ただいま、って言っただけ」
「うん・・・おかえり、幸村」
なおもまた、幸村の背中にそっと腕を回し、彼の胸に顔を埋めた。