【イケメン戦国】 戦国武将へのサプライズ<R18>
第2章 ~幸村´(ダッシュ)~
佐助「シャンプー製造と、温泉旅行の大成功を祝して」
「乾杯っ」
互いに向き合い、湯呑を掲げる。
明るい日差しの中で微笑むなおに、佐助は目を細める。
この笑顔も、幸村に愛を囁くその唇も、こんな風にお茶を飲みながら過ごすささやかなひと時には、自分だけのもの。
淡く振るえるような胸の痛みを、得意のポーカーフェイスで隠す。
「いい天気~」
気持ち良さそうに空を見上げるなおをぼんやり見つめ、
佐助(・・・来たな)
佐助「なおさんの浴衣姿、見たかったな」
「え・・・?」
空から佐助へと視線を移したなおは、どう答えればいいのか迷っている。
佐助「湯上りのなおさんが、浴衣姿で隣に座っ」
幸村「佐助!!!」
「わぁっ!?」
突然背後から現れた幸村に驚き、なおが飛び跳ねるようにして立ち上がる。
「びっくりさせないでよ幸村!」
佐助「早いな。もう終わったのか」
幸村「終わっちゃ悪いのかよ」
なおの手を取ると、
幸村「行くぞ、謙信様がお呼びだ」
「えっ、あの・・・?」
佐助「なおさん、また」
幸村に引っ張られながらも後ろを振り返り手を振るなおに、佐助も手を振り返す。
次はどんな理由をつけてなおを誘おうか。
あれこれ思いを巡らせる佐助だった。