第22章 休日 【思い】
私は、それからしばらくして
やっとの事で車から荷物を
全て持って来くる事が出来た
その荷物を自分の部屋で
整理しながら考えていた
「これじゃ
収納のケースが欲しいなぁ・・・・」
私は呟きながら
買って来た服を見ていた
いつも自分だけで買う服とは違って
少しだけ可愛い感じのする服を
服を見ては
嬉しい気持ちを抑えられなかった
彼と一緒に選んだ
二人で意見が合った服たちに
「しかし
たくさん買っちゃったよなぁ・・・」
これからの私の生活に困らないように
彼が考えてくれた結果だったが
私は、彼への貸しの大きさに
少し不安な気持ちも大きくなっていた
そう不安になっていた私の元に
彼からのショートメールが届いたのだ
≪今日は、ほんまに悪かった
帰りは遅くなると思うので
心配しないでください≫
彼が何を謝っているのか
私には分かっていた
渋谷さんの件で
私が一人車に置き去りになったから
ちゃんと、そんな所まで
配慮してくれて優しいと私は感じていた
≪本当に気にしないで下さいね
それより、休みの日を台無しにして
すいませんでした≫
私は、二人で選んだ服を見て
自分の気持ちを言葉にして送った
「せっかくの休みを
潰しちゃったもんなぁ・・・」
私は、そう言いながら
自分を反省するように
買って来た服を軽く叩いた