一夜の幻【夢専用✣ハイキュー!!✣弱ペダ✣テニプリ】
第5章 キミのために出来る事全て(東堂尽八*夢)完結
そして
『…必ず勝つって言ったでしょ!
1位取って帰って来なさいよ!バカッ!』
声援なのか叱咤なのか
わからない声が聞こえる
我ながら単純だなオレはそれだけで
足が軽くなる。
周りの声が遠くになり
布施の声だけが聞こえるようだった
『勝って…勝って東堂!!』
「当然だ!お前に期待されて
オレが負けるわけがないではないか!」
布施に指をさし笑いかける前を向く
先程抜いていった奴の背中が見える
見ておけ布施。
オレの本気の走りを
「いっくぜ〜 東 堂 尽 八」
オレは音もなく加速する
それは動きにロスがないから
付かれた敵は気づかない
気付いた時は
オレは彼方だ!!
オレに抜かれ唖然とする敵に指をさし
いつものセリフを言い放つ
「オレの登りは森さえ眠る
だからオレのことを皆は言う
”眠れる森の美形!!
”スリーピングクライムの東堂ってな!!」
「くそっ!」
抜き去った敵に背を向け先頭を追う
見えた!緑色の髪!
左右に揺れる異様なまでのダンシング
「待たせたな!巻ちゃん!!」
「クハッ!どんだけ回して
来たんショ東堂ー!
調子悪いんじゃなかったのかよ!」
「あぁ!でももう大丈夫だ!
オレは希望を見た!」
「ハァ?!まぁ、何でもいいっショ!
オレはこのままゴールする!」
「ならん!それはならんよ!!
巻ちゃん!
オレは約束した!必ず勝つと!」
「約束?なんの話ッショ!
誰にか知らねぇけど
行かせない…ショ!」
巻ちゃんがスピードをあげる
「ならんといったのだよ!
巻ちゃん!誰にかはスグわかる!」
根拠は薄い。
もしかしたら荒北に言われて
仕方なく来ただけかも知れん。
でも自信はあるんだ
何でかわからないが
オレと同じ気持ちを持っていてくれると
そんな希望がオレの中に溢れているんだ
負けない!
勝つ!
1番格好いいオレの姿を
布施に見せる!