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一夜の幻【夢専用✣ハイキュー!!✣弱ペダ✣テニプリ】

第1章 ☆捨てられないキミ(御堂筋翔*夢)[きいろシリーズ①]完結


姫凪side

風を切って走る姿が
早くて早くて…メッチャ綺麗やと思った

同じクラスになって
最初は大きいし無口やし
怖そうやって思ってた

でも人目をひく容姿とは逆に
控えめというか
人と線を引いてるというか
目立たないようにしているように思えた

気になって目で追う事が増えた
無表情で淡々としてる御堂筋くん
誰かがなんか言うてても
自分をしっかり持ってて
決して揺るがない

そういう所が素敵やと思った
私にはないものを全て
持ってる気がした

私は高校に入るまで
チョットしたイジメにあってた

理由は色々。
ぶりっ子やら愛想が悪いやら。
まぁありきたりな感じ。

だから高校からは誰に対しても
同じように振舞う事にした

精一杯愛想よくいつも笑顔で…
キツイも、辛いも
1人の時に言えばいい。

みんなを信用してるフリして
誰も信用してない
自分の事さえも
信用出来てるかわからない

そんな私には御堂筋くんが
とても魅力的やった

彼が走るって聞いて
ロードレースっていうのを初めてみて
一瞬で通り過ぎていった
御堂筋くんに私は恋をした

思い切って話しかけたり
差し入れしたり
御堂筋くんの態度は冷たかったけど
私は笑顔のまま受け流す
傷付いた顔なんか見せて
もし嫌われたらイヤだから

冷たい言葉でも素っ気ない
態度でも例え一瞬でも
一緒に居られる事が嬉しかった

その先は望まない
御堂筋くんが
余計なものは捨てる主義
だって知ってるから

《余計なもの》になりたくない
そう思っていた
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