一夜の幻【夢専用✣ハイキュー!!✣弱ペダ✣テニプリ】
第52章 初恋苦し(北信介)完結
『…私も名前で呼んでエエですか?』
キラキラした大きな目が
俺を映して
『信介…って、呼びたい…』
今日イチ甘い声で呟いた
こりゃ、まいった。
結構厄介なんちゃうか?これ。
もちろん嫌とかそういう
類のモンやなくて
「エエよ」
『ホンマに!?』
「おん、早ぅ呼んでみ?」
『は、はぃ!
もちろん…すぐにでも…
ただ、そう急かされると…』
「呼びたい言うたん
姫凪やろ?
早ぅ呼んでや、なぁ?」
俺も知らんかった
俺の中の意地悪な部分と
「チャント呼べたら
ご褒美あげるさかい」
雄の部分が
グイグイ前に出て来てしまう。
『ご褒美!?』
「欲しない??」
『ほ、欲しい!』
「ほな、呼びぃ。
俺もお前に呼ばれたい」
髪を撫でて
近付けた耳
チラリと横目で捉えた唇が
『信介…』
俺の名前を紡いだ
ゾワゾワと身体に奔った快感は
「よう出来ました…
姫凪、エエ子やね…」
自然と少し乾いた唇を塞がせる