第51章 ♡陽だまりの粒（岩泉一）完結

好きな…子！？
いや、そうかなとは思ってたし
昨日のアレコレで
色々確信はしてたけど…
改めて本人から聞くと

「行こう、姫凪ちゃん」

『ひゃ、い！？』

無駄に意識しちゃうから！！

「…意識し過ぎると
可愛過ぎて
俺のアッチコッチがヤバイから
程々にしてくれ…
ただでさえ保健室とか
俺得シュチュなんだから…」

しかも見抜かれてるとか
メチャクチャ恥ずかしい！
いっその事ダッシュで逃げ出す？
一応普通に歩いて帰ってきたし
付き添いは必須なわけではないだろうし…
いや、駄目だ
なんでかと…言うと…

「借りてきたネコみてぇな！
緊張でガッチガチ！
連れ去りやすさしかねぇっすよー？」

そうです！
頭の中もパニックだし
なんか花巻カッコイイし
柄にもなくドキドキして
固まって動くに動けないの！

だって、慣れてないんだもん！

「大丈夫。
別に今更襲って
岩泉との中邪魔しようとか
姑息な事考えてねぇから
ただ…姫凪ちゃんに
手当てして貰った方が
直り早そうだなって思っただけ
ほら俺、好きな子には
甘えたい質なんで」