第50章 年下男子はお嫌いデスカ？（二口堅治）完結

予想外の拒否にムッとして
付いた華に舌を這わして
更に濃く付けようとした時
俺の腕の中の身体が
急にクタクタと柔らかくなる

「…？？
おい、大丈夫か？
なんか…力抜けてね？」

『抜けてる…なんかパニックで…
力入らない』

「ちょ、まじかよ？！
腰砕けなんの早くね？！
ゆーて、アンタの部屋まで
距離あんだけど！？」

『だって…堅治が…』

「俺のせいかよ！
…まぁ、いっか
あの時みたいに連れて帰ってやるよ
ありがたく思えよ」

悪態付いてみせてるけど
可愛いやら
懐かしいやらで
俺の気分は
最高に盛り上がってしまってる
姫凪をお姫様抱っこすると
暴れる身体まで愛おしい

でも、やっぱり

「うっせ。
シラフだからって暴れんな
酔っ払ってる時は
あんなに大人しく抱っこされてたくせに
…あ～、大人しくさせて欲しい系？」

大人しく俺に融けてる姫凪のが
俺好み。

唇を奪うだけじゃ
もう足りない
舌を絡め取って
甘く優しく
抵抗は無駄だと
姫凪の身体に
教えこんでいく