第50章 年下男子はお嫌いデスカ？（二口堅治）完結

「笑いこらえきれてねぇんだよ！
あー！なんでコイツのせいで
俺が振られなきゃイケねえんだよ～…
傷口の広がり方ハンパねぇ…」

姫凪がテンパって
抉った傷に
あからさまに凹む店長を見て
思わず吹き出した俺を睨みながら
嘆く店長

ここはフォロー？と思うだろ
違うんだよな
なんやかんやで
俺と店長も長いからさ
分かるんだ
きっと店長（コノヒト）なら

「足んねぇッスよ
俺マジでここ最近病んでたんスから！
思いっきりイチャついて
今度こそ諦めて貰わねぇと…」

「分かってるって
じゃなきゃネタバラシもしないし、な」

こう言うって。

大人気ない事を考えたり
実行したり
ヘタし俺よりガキなんじゃねぇかって
思う事もあるけどさ

「二口、悪かったな」

なんだかんだで
やっぱり大人で
バカ正直な良い人なんだよな

「別に…良いス
俺もカナリ…」
「…ごめんね、布施さん
もっと早く話してたら
ここまで追い詰めなかったのに
"もしかしたら"って思い過ぎて
言えなかった…」

ぉおい！被ってるし！！