第50章 年下男子はお嫌いデスカ？（二口堅治）完結

ドキドキを悟られない様に
諦め悪くクールぶったのに

『揶揄ってこんな事しない！
…堅治こそサクラちゃんの方が
良くなっちゃったんじゃ…ないの？』

「はぁ？！イミフ！
俺がなんでアンタ以外を…」

『だって！』

「なんだよ！？」

これじゃガキ丸出しじゃね？
まぁ、お互い様だけど、さ。

そんな俺達に

「…イチャイチャするなら
出て行って貰って良いかな？！
二口もコソコソ聞いてたら
ある程度想定出来てんだろ！
仕返しのつもりなら
質悪い…傷口に唐辛子だぞ、それ！」

悲鳴みたいな叫びがぶつかる

そうだ、ここはバックルームだった
店長居たんだっけ。
忘れてたけど
"忘れてイチャついてました"は
さすがに失礼だし
傷口抉るし黙っとくべき…

『すいません！
私、すっかり店長さんが居るの
忘れてて…』

って！言っちゃうのかよ！
生意気な俺でさえ
黙っとこうと思ったのに！

「…ﾌﾞｯﾌｫｯ！！
姫凪、アンタ可愛い顔して
結構…エグい…ﾌﾞﾌｯ」