第50章 年下男子はお嫌いデスカ？（二口堅治）完結

アンタの俺への気持ちは
アッサリ終われる位のモンだった？

未練たらたらなのは
俺だけ？

なーんてな。
他力本願で自分の事ばっかだったから
アッサリ振られたんだよ
カッコつけないで
縋れば良かった
そうしてたら
そう出来てたら
大人なあの人に…取られなかったのかも…

「ねぇ、布施さんとは、さ…」

「あ、え？悪い…
姫凪が何？」

聞こえた名前に反応して我にかえる俺に

「…いや、えっと…！
そうそう！布施さんが呼んでたみたいに
私も"堅治"って呼びたいな？と思って！
私の事は"サクラ"で良いし！ね？
ほら年も近いしさ
仕事場も一緒だし
もっと仲良くしたいなー…って」

早口で話し掛けて来る

「いや、それはダメっしょ
俺、自分のオンナ以外には
呼び捨てにさせないし、しない主義」

じゃあ姫凪も、もう…
いや、でも"別れて"って言われたわけじゃ
…って！あー、もう！
また未練が付き纏う！
マジで女々しくね？俺。