一夜の幻【夢専用✣ハイキュー!!✣弱ペダ✣テニプリ】
第50章 年下男子はお嫌いデスカ?(二口堅治)完結
「二口?!」
「…授業サボって
落第したら
学費請求するスよ」
バックルームのドアが開いた事で
吹いた隙間風に乗って
場違いな程に爽やかな香りが
「アンタも…。
こんな所でなにやってんだよ
マジで勘弁しろって…」
不機嫌な声と共に
私を包む
『ごめん…堅治…私…!』
何から話したら良いかも
分からないし
何て言えば誤解が解けるかも
分からないけど
「…謝んなし…。
いや、やっぱ謝れ…
店長の隣(ソンナトコ)じゃなくて
…俺の隣でチャント…」
引き寄せられた身体が
「…計算スか?
引いたり押したり
押し掛けて来たり…
マジで質悪ぃんだって
……このバカ…」
耳が受け止める低い声が
心地良過ぎて
謝る事も言い訳も
全部全部すっ飛ばして
『…会いたかった…
堅治に…逢いたかったの…』
やっと近くなった温もりに
しがみついて呟いた
「…!!!
だから!そういう所だって
言ってんだろ!
なんなんだよ…
大人な店長に惚れ直したんじゃねぇの?
ガキ揶揄ってると
また怪我すんだからな…」