一夜の幻【夢専用✣ハイキュー!!✣弱ペダ✣テニプリ】
第50章 年下男子はお嫌いデスカ?(二口堅治)完結
「おい、待って…!」
『待たない…
追って来たらダメだよ?
サクラちゃんに悪い、から…』
ずっと好きだったのは
ヤッパリ私だけだったんだ
堅治はあの日で
私の事は忘れちゃったんだ
終わりで良いって
納得しちゃったんだ
堪えてた涙は
背中を向けた瞬間落ちて来て
昼休みが終わる頃には
朝はりきったメイクも
グチャグチャで
マスクでも誤魔化しきれなくて
早退をすすめられる始末
いつもなら断るけど
今日だけは甘えても良いかな
だって気を抜いても抜かなくても
涙を堪えられる自信がない
早退を許してくれた
上司と同僚に
御礼を言ってトボトボ家への道を
引き返してると…
「布施さん!?
どうしたんですか?!」
見慣れた店の裏口付近
聞き慣れた声に足を止められる
『…なんでも、ないです。
早退…して来たので
帰ります』
店長さんに軽く会釈して
通り過ぎようとしたのに
「ちょっと待って!
今、お客さん居ないから
寄っていかない?」
腕を捕まれ引き寄せられる