一夜の幻【夢専用✣ハイキュー!!✣弱ペダ✣テニプリ】
第50章 年下男子はお嫌いデスカ?(二口堅治)完結
既読にならないまま
着いてしまった大学の前
まさか会うと思ってなかった
「え?布施さん??
何してるんですか?」
サクラちゃんに。
『…えっと…サクラちゃんこそ…
大学ココじゃない、よね?』
「…私は…待ち合わせです」
『誰…と?
もしかして…』
「えぇと、それは…」
ねぇ、違うよね?
私の胸を過る不安を
早く否定してよ
うるさいくらいに鳴る心臓を
無視するけど
神様はどうやら
「悪ぃ、携帯忘れて来て…
は?なに?どういう事…だよ、コレ」
私を嫌ってるみたい
「堅治くん…!
大丈夫だよ!さっき来た所だから!」
こんな事ってある?
折れかけながらも
歩いた先にあるのが
こんな辛い現実なんて。
「布施さ…」
『ごめん…私…コレ…を…』
お揃いで作ったお弁当の入った袋が
震えた手で揺れて
『渡したかっただけ…
ゴメン…なさい』
アスファルトにストンと落ちる
綺麗に詰めてたんだけど
崩れちゃったかな?
でも、もう…
『じゃあ、帰るね……』
なんでも良いや。