一夜の幻【夢専用✣ハイキュー!!✣弱ペダ✣テニプリ】
第50章 年下男子はお嫌いデスカ?(二口堅治)完結
言うはずだった
言えるはずだったよ
会えなかった
会いに行かなかった時間の重さを
知るまでは。
いつもより
長く感じた勤務時間が終わり
少し気合いの入ったメイクの女子が二人
HARVESTのドアを開き
「いらっしゃいませ…って、え?
二人は知り合いだったんですか??」
『どうも
お久しぶりです
えっと会社が一緒で…
いつもの席、いいですか?』
店長さんに軽く挨拶をして
空いてる窓際の席を指差す
「…はい、どうぞ。
いつものセットで良いですか?」
緊張と少しの期待で
お腹は昨日から空いてない
『いえ、コーヒーだけで』
「じゃあ、私も」
"かしこまりました"とキッチンに入る
店長さんに背を向け
いつもの席に座り店内を見回す
サクラちゃんは休みなのだろうか?
ホールもキッチンもシンとしてて
他にスタッフが居る気配はない
「昼は凄い静かなんだね
夜は結構賑やかだけど…
それより堅治くんまだかなー」
『そう、だね…
私が来てた時は
もう一人くらいスタッフの子が
居たんだけど…』