一夜の幻【夢専用✣ハイキュー!!✣弱ペダ✣テニプリ】
第50章 年下男子はお嫌いデスカ?(二口堅治)完結
私なんか忘れて
サクラちゃんを選んでても
文句言えない
言えないけど…
『ごめん、忙しいから』
嫉妬でグチャグチャになっちゃうよ…。
サクラちゃんを置いて走り去って
お腹に力を込めたまま
ナイトルーティーンを進めていく
作業のようにご飯を食べて
お風呂に入って化粧を落として…。
身体も顔も口の中も
サッパリしたはずなのに
全然モヤモヤしたままの心が
涙を誘うのと同時に
いつもは鳴らない携帯が
鞄の中で音を奏でる
堅治…?
『…な、わけないか』
着信の主は同僚で
〈姫凪!聞いて!
堅治くんの通ってる大学わかったよ!
隣の席のグループが聞き出してるの
盗み聞きしただけなんだけど!〉
お酒で上がったテンションのまま
話し続けてる
家から然程遠くない大学の名前は
強制的に脳にインプットされる
〈でねでね!
たまにお昼の時間も
助っ人でお店入ってるらしいのよ!
そのたまに、が明日らしいの!
お酒は無理でも
コーヒーなら良いでしょ?
明日の仕事終わり行こうよー!〉