第50章 年下男子はお嫌いデスカ？（二口堅治）完結

「えー！
最近ノリ悪いよ、姫凪～
仕事終わってもすぐ帰るし
ランチ行ってもたべないしさー
ダイエット？」

『…うん、そんな所！
前飲みに行き過ぎて
超太ったの！』

「それで懲りたとか言ってたら
OLやってらんないよー？
じゃあ、ダイエット成功したら
祝杯あげよ、ね！
それまでにもうチョット
仲良くなっておくからさ」

同僚の言葉を愛想笑いで躱して
ポケットの中で
暇してる携帯を出して
チラリと覗く

つい数日前は
慌ただしいくらい
光って通知が来てたのに
今は…って、ダメダメ！
チャント前向かないと…
堅治にはもう会えないんだから…

愛想笑いで躱した約束に
少し期待してしまった心を
無理矢理押し殺して
パソコンに向き直り仕事をこなした

夕方、タイムカードを切り
早足で家路を急ぐ私
いつも立ち寄ってた
HARVESTの前を
通り過ぎようした私を

「え？！布施さん？！」

店の裏口から
走って出て来たサクラちゃんが
呼び止める