一夜の幻【夢専用✣ハイキュー!!✣弱ペダ✣テニプリ】
第50章 年下男子はお嫌いデスカ?(二口堅治)完結
私の唇が動くより早く
「帰る。
身体気を付けて…って
襲った俺が言うなって、な!
じゃあね
お酒は飲みに来んなよー
アンタ普通に弱いから!」
それを許さないと言うように
滑らかに動く堅治の唇
去って行く背中を
追いかけ様と立ち上がった身体
踏み出した足は乱れた服で
躓いて床に身体を戻してしまう
渡せなかった
スペアキーが服からこぼれ落ちて
悲しげに私を見上げてる
ポキリと折れた心
守れなかった
守りたかった約束達が
頭を巡って
涙が頬を汚していく
乱れた服
顕になった肌に薄く残る
堅治が付けた赤い痕
嫌がらなければ良かったの?
あのまま受け入れてたら
色んな事が頭を過っては
痛みとなって胸を痛め付けていく
誰かに話したくても
誰の顔も浮かばない
このまま終わるのは嫌だけど
この先何をしたら良いのか分からない
そういえば
堅治の家も大学も
何も知らなかった
泣き疲れて眠ってしまった
翌朝は酷い顔で余計に
気が滅入る