一夜の幻【夢専用✣ハイキュー!!✣弱ペダ✣テニプリ】
第50章 年下男子はお嫌いデスカ?(二口堅治)完結
そんな悲しそうな声で
「なんもない。
俺、バータイムに移動させて
貰うかも…?」
そんな悲しい事
言わないでよ
『え!?』
「それなら店にも
気楽に来れんでしょ?
次のシフトの時にでも
相談してみるから、さ」
『それって…』
私とはもう会いたくないって事?
聞きたい事は溢れてるのに
否定してくれなかったらと
思うと怖くて音にならず
鼻をすする音に変わってしまう
「あそこ待遇良くて
辞めん惜しいんスよねー
また飲み過ぎない様に
バータイムに居座ってるんで
コーヒーは飲みに来てよ
店長もそっちのが喜ぶだろうしさ」
『…本当にそう思ってる?』
本当にもう終わりにしようって
言ってるの?
「なんで?
ホントですよー
バータイムのが時給も良いし
まぁ、身体は徐々に慣れんでしょ
若いしね、俺!」
店内で見せるのと
同じ笑顔で話す堅治に
涙だけが嫌だと抵抗して
流れ落ちる
唇から今にもこぼれ落ちそうな
未練がましいセリフ