一夜の幻【夢専用✣ハイキュー!!✣弱ペダ✣テニプリ】
第50章 年下男子はお嫌いデスカ?(二口堅治)完結
触れられる度に
反応する身体
本当ならきっと
触れられる所全部幸せなのに
『止めてよ、こんな事…
堅治の…バカ…
…嫌だ…よ』
唇から溢れるのは
拒否の言葉
"冗談だよ"って
笑ってくれたら
少しは笑えるのに
「なんで?」
堅治の顔は今にも泣きそうで
唇は
『…だって…』
「やっぱ店長の事…
好き…だから?」
思わぬセリフを紡ぐ
『…なんで、そんな事言うの?』
そんな風に見えてるの?
昨日私を置いて帰ったのも
店長さんと
そういう関係だと思って
それなら、それで良いと
思ったから…なの?
「姫凪…俺…さ」
『な、に?』
その次に続く言葉はなに?
"もう良い"と
"サヨナラ"と
続く事が怖くて
声は掠れて身体は震える
私を抑えつけてた手が離れ
「…バーカ
帰れって怒鳴りゃ良いのに
優しくすんなって
言ったじゃん」
大きな手は頭を撫でて
また離れる
『帰…るの?』
「泣かせた悪者は
帰りますよ~
なぁ、姫凪…」
帰るの?嫌だよ…?