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一夜の幻【夢専用✣ハイキュー!!✣弱ペダ✣テニプリ】

第50章 年下男子はお嫌いデスカ?(二口堅治)完結


何とか仕事をこなして
向かったいつもの店の
いつもの席
いつもの注文をして
堅治が来るのを
ソワソワしながら待った

遠くで"お疲れ様"と聞こえた声に
硬くなる身体を隠す様に
小説を読むフリをする

近付く足音に鼓動が大きくなり

「…お待たせしました
ミックスサンドです。
フルーツはオマケ」

低く響く声に
息も止まりそうになってしまう

『ありがとう
あの…堅治…』

必死に読んだ名前に
堅治の目が少し揺れた気がしたけど

「コーヒーは少しだけ待って下さいね」

『あの、昨日…』
「スンマセン、仕事中なんで」

勘違いだったのかな?

『話が…』

「お幸せに、布施さん」

向けられた背中に続かない声
もう良いの?
もう声も届かないの?

遅かったのかな…
返された鍵の存在が
頭を過り重たく重たくなっていく

届けられたコーヒーの味が
分からない
砂糖を何杯入れても苦くて
心は今にも折れてしまいそう

「布施さん…」

『大丈夫です。
お構い無く』
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